日別アーカイブ: 2017年3月17日

愛知県北設楽郡とトラックの物流

北設楽郡とトラックの物流

北設楽郡の概要

北設楽郡の特徴

北設楽郡は、愛知県の北東部に位置する愛知県の郡です。北設楽郡は、設楽町と東栄町と豊根村から構成されており、新城市とともに新城設楽広域行政圏に所属しています。2016年10月1日現在、推計人口は、9,335人で、面積553.2㎢、人口密度16.9人/㎢です。

「おでかけ北設楽」

3つの町村からなる郡で、「おでかけ北設楽」という北設楽郡総合の交通システムがあります。これは、3町村が、「北設楽郡公共交通活性化協議会」を設置して、従来からの町村営バス・豊鉄バス・移送サービスなどを1本化し、さらに町村をまたぐ基幹バスの運行や、電話予約制の予約バスの運行を協力して行うものです。

バス以外にも、設楽町のスクールバスや、豊根村の「がんばらマイカー」(過疎地有償運送)などもシステムの一部になっています。この取り組みについて、平成24年地域交通優良団体として認められ、国土交通大臣賞を受賞しました。

北設楽郡公共交通活性化協議会では、住民の皆様が、「おでかけ北設楽」に親しみをもって頂けるように、マスコットキャラクター「ばすりん」を作成しました。北設楽郡内を走っている4種類のバスそれぞれの「ばすりん」がいます。

 

トラックと物流

準中型免許とは

これまでの普通免許と2年以上の運転経験を要する中型免許の間に新たに設けられた、トラックの免許で、車両総重量が、3.5トン以上7.5トン未満のトラックが該当します。普通免許の保有を前提としていないので、直接取得できるのが大きな特徴です。

なぜ準中型免許が設置されたか

平成19年に中型免許制度が導入され、普通免許で運転できるトラックは車両総重量5トン未満と定められましたが、輸送品質向上などのために、保冷設備などを装備した車両が増え、2トントラックでも車両総重量が5トンを超えるものが多くなりました。このような小型トラックを運転するためには、運転経験を必要とする中型免許が必要ですが、このことが、高校新卒者などの若いドライバーの就業機会を奪っていることなどにも注目し、普通免許の保有を前提としない準中型免許が新たに設置されました。

準中型免許の車両総重量は、7.5トン未満なのですが、それはなぜかというと、EUの免許制度を参考にしたことと、車両総重量が7.5トンを超えると死亡事故率が高くなることから設定されました。

尚、平成19年6月1日以前に普通免許を取得し、現在「8トン限定中型免許」を保有している人は、これまで同様、車両総重量8トン未満の車を運転できます。