月別アーカイブ: 2018年4月

湾岸長嶋PA(下り)とトラックと物流

湾岸長島PA(下り)の地理的特徴

 

湾岸長島PA下り(大阪・伊勢方面)は三重県桑名市の伊勢湾岸自動車道上にあるPA(パーキングエリア)です。

駐車場には大型142台、小型90台(大型との兼用を含む)、障がい者用駐車場大型1台、小型2台を駐車することができます。

トイレは男性用大6個、男性用小19個、女性用26個、障がい者用トイレは2個となっています。

 

湾岸長島PA下りの特徴について

 

一般道からでも利用可能な湾岸長島PAは駐車台数も多く比較的大型のPAです。

湾岸長島PA内にある店舗はご当地桑名名物ハマグリやシジミなどのお土産が買えるショッピングコーナー、伊勢うどんなどが食べられるフードコートに加えて、本格的な『ナガシマレストラン』があります。こちらはナガシマリゾート直営のレストランということもあり、贅沢な雰囲気を楽しめます。

湾岸長島PAで見逃せないのが足湯です。足湯が高速にあるのは日本でも珍しく、長島温泉の源泉を利用しているので肌がスベスベになると評判です。無料で利用できるためドライバーはもちろん、観光バスの団体客でも賑わっています。運転での足の疲れを癒してくれる人気スポットとなっています。

 

 

言わずと知れた観光スポット!ナガシマリゾート

 

ナガシマリゾートから一番近いPAがこの湾岸長島PA。遊園地から温泉、ゴルフ場にアウトレットモールまで、数日でも遊べてしまう、観光スポットです。以下にナガシマリゾートの一覧を載せておきます。

・ナガシマスパーランド…遊園地

・長島温泉湯あみの島…温泉施設

・ホテル花水木…宿泊施設

・ガーデンホテルオリーブ…宿泊施設

・ホテルナガシマ…宿泊施設

・なばなの里…ガーデンパーク

・三井アウトレットパークジャズドリーム長島…アウトレットモール

・ナガシマカントリークラブ…ゴルフ場

この他にも親子連れで遊べる『名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク』など、とにかく観どころいっぱいの三重県桑名市長島町。一度と言わず何度も訪れたい行楽地です。

 

トラックと物流

 

過疎地の物流改善策となるか?貨客混載で地方物流に革命を

 

これまで日本では物流に使われる貨物車(トラックや電車など)と、お客を運ぶ車(タクシーやバス、電車、フェリーなど)とはほぼ完全に分離しており、法律上でも有償で貨物車に人を乗せてはいけない(無料のヒッチハイクなどなら問題なし)、逆にタクシーや自家用車で有償での貨物のみの運搬も特例や少量の貨物を除き禁止…と決まっていました。

しかし近年、特に過疎地での物流をスムーズにするため『貨客混載』の取り組みが各地で始まっています。国土交通省は2015年度に貨客混載の様々な問題を解決できるか、モデル事業を実施。結果、一定の条件下のもと、いくつかの地域でバスやトラック事業者が貨客混載を行うことが解禁されました。高知県や宮崎県、岩手県など全国で路線バス・電車とトラック業者との連携による貨物運搬がすでに始まっています。

貨客混載のメリットは、

トラック業者にとってのメリットは

・トラックの走行距離短縮につながり経費削減、CO₂削減ができる

・運転手不足の解消

・運転手の滞在時間が増えることによりお客の要望に柔軟に対応できるようになる

地域住民にとってのメリットは

・路線バス・電車などの交通網が維持される

・貨物の集荷締め切り時刻が繰り下がる

第三セクターや地方業者にとってのメリットは

・一定の収入が得られる

・地域貢献につながり企業イメージのアップにつながる

などがあげられます。

 

一方貨客混載によるデメリットは

・バスや電車などの座席スペースの減少

・ダイヤ調整の必要性

・継続した一定の物流がないと事業の継続が難しい

などがあげられます。

 

また逆に物流トラックが旅客を運ぶ側の貨客混載では、僻地でのロケ隊の移送や、過疎地での高齢者の足としての運用なども考えられています。

 

まだまだ課題は残るものの、インターネットの普及により、ショッピングの地域格差がなくなりつつある現代において、貨客混載は、これからの物流の地域格差も解消するための有効手段となりうるかもしれません。