日別アーカイブ: 2019年5月17日

道の駅 海山

【道の駅海山の地理的特徴】

道の駅海山は、三重県北牟婁郡紀北町海山区の国道42号線沿いにある道の駅です。

駐車場には大型車両8台、小型車両24台、障がい者用車両2台を駐車することができます。

トイレは男性用9個、女性用8個、障がい者用トイレは1個となっています。

 

【道の駅海山の特徴について】

大台ケ原を源流とし、高度1400メートルを17キロで太平洋に到達するために高低差があり、その早い流れにより下流まで抜群の透明度を誇る銚子川。その銚子川を目の前に臨む道の駅海山は、熊野古道馬越峠道登り口まで約600メートルと、世界遺産の間近にある道の駅でもあります。

そのため休憩スペースやレストラン・情報コーナーには熊野古道の写真や情報がたくさん集められています。

『海山』の名の通り、海からも山からも近いので、レストランのメニューは『マグロ丼』『さんまドッグ』といった海の幸のメニュー、サトイモの一種ヤツガシラの茎を塩と赤ジソでつけた『くき漬け定食』といった山の幸メニュー、どちらも味わえます。

お土産物・特産品コーナーにも熊野古道にまつわるお土産品『熊よけ巡礼鈴』や杖を販売。他にも尾鷲のひのきのまな板などの加工品も。清流銚子川の水をボトリングした『銚子川の水』も販売。

地元の新鮮野菜や果物に加えて人気なのが、地元パン屋『パン工房バッケン』のシフォンケーキ。とにかくふわっふわ!とのこと。

清流銚子川で『銚子川ブルー』を楽しむのもよし、少し足を延ばして熊野古道を散策してみるのもよし、尾鷲のひのきの休憩スペースで木の香りに包まれて休息するのもよし…充実した時間を過ごせる道の駅となっています。

 

【日本昔話や民謡でも有名な“ゴンベさん”をテーマにした庭園『種まき権兵衛の里』】

『権兵衛が種まきゃカラスがほじくる』ということわざを耳にしたことがあるでしょうか?これは紀北町に伝わる民話『種まき権兵衛』をもとにしたもので、努力が実らないこと、無駄なことの意味です。

権兵衛さんは紀北町出身の武士。父親の死後、父の望みを叶えるべく農家に転身しましたが、慣れない農作業は過酷で、せっかく撒いた種をカラスに食べられてしまうなど、周囲の人の笑い者に。しかし努力を重ねた結果村一番の農家になった、という民話が伝わっています。

この民話をテーマにして花と緑に親しむ施設が『種まき権兵衛の里』。園内には日本庭園、芝生の広場、権兵衛の遺徳を偲ぶ『権兵衛屋敷』があり、いずれも入場料無料です。

春は権兵衛桜(河津桜)、秋は紅葉の紅葉が美しい、築山林泉回遊式のみごとな日本庭園です。

トラックと物流

【再配達問題に歯止めをかけられるか?普及の進まない戸建て宅配ボックスの問題点とは】

インターネット通販の拡大からの物流量増加に加え、人手不足も甚だしい物流業界において、最も頭の痛い問題と言えば再配達問題。再配達になると、効率的な配達ルートの乱れやCO₂排出量の増加といった社会的問題、さらにドライバーの負担が増えるといった人的問題も発生します。そこでこの再配達に歯止めをかけようとする手段の一つに挙げられているのが“宅配ボックスの設置”です。

実はこの宅配ボックスの構想・設置自体は20年以上前からあり、マンションや雑居ビルなどにはある程度までは普及していますが、戸建て住宅にはまだまだ普及が進んでいないのが現状です。各メーカーから様々な宅配ボックスが発売されていますが、なぜ普及しないのでしょう?実際に宅配業者や宅配ボックスメーカーに寄せられたトラブルやクレームには

 

1.価格・設置費が高い

2.荷物の盗難

3.荷物の放置による宅配ボックスの汚損・破損

4.配達員が宅配ボックスの使用方法が分からず、再配達になってしまった

5.子供が中に入り出られなくなった

6.不在ではないのに宅配ボックスに荷物を入れられた

7.宅配ボックス不可の荷物を宅配ボックスに入れられた

 

などがあります。

1は工事費のかかる戸建て専用宅配ボックスに寄せられた意見。盗難等の心配はまずないものの、安いものでも10万円前後、さらに工事費を含めると20万円近くなってしまうそうで、価格がネックとなって普及が進みません。2は簡易宅配ボックスのトラブル。ドアに専用ワイヤーや南京錠などで固定・管理するタイプの簡易宅配ボックスは設置が簡単で価格も手ごろですが、ボックスごと荷物の盗難にあってしまう事があります。3は受け取り側の不注意、4は宅配ドライバーが複雑化・ハイテク化する宅配ボックスに対応できていないケース。どちらも人為的ミスです。5は大型化する宅配ボックスに子供が入り込んでしまったために起きた事故。6と7は宅配ドライバーの確認不足と手抜きによるクレームです。

現時点では様々な問題がありますが、普及とトラブル回避が進んでいけば受け取り側、ドライバー側双方にとってメリットが大きい宅配ボックス。各メーカーによる宅配ボックスのさらなる進化・開発がされれば、この便利なツールをだれでも活用できるようになり、再配達問題の手助けになるはずです。