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道の駅 熊野・花の窟

【道の駅熊野・花の窟の地理的特徴】

道の駅熊野・花の窟は、三重県熊野市の国道42号沿いにある道の駅です。

駐車場には大型車両3台、小型車両25台、障がい者用車両1台を駐車することができます。

トイレは男性用4個、女性用3個、障がい者用トイレは1個となっています。

 

【道の駅熊野・花の窟の特徴について】

日本の八百万(やおよろず)の神々の母である『伊弉冉尊(イザナミノミコト)』を祀った日本最古の神社『花窟(花の窟)神社』に隣接する『道の駅熊野・花の窟』。門前にあったお店『お綱茶屋』が観光情報だけでなく、道路情報も提供することになり、道の駅として2016年に登録されました。

施設内は江戸時代の茶屋や旅籠のような和風建築で、風情溢れる空間となっています。

休憩スペース『つぶやき庵』では畳敷き、板敷き、テーブル席など思い思いの場所でゆったりと休憩・飲食できます。

食堂『お綱茶屋』では熊野地方の特産品である古代米『いざなみ米』を使用したうどんやおにぎり、さんま寿司やめはり寿司といった名物メニューが並びます。看板メニューは『お綱茶屋セット』(550円)。いざなみ米を使用したおにぎりとうどんのセットに漬物がついてこのお値段。土日限定ですが『まぐろ丼セット』(800円)は冷凍ではなく生まぐろを使用したこちらも人気のメニューです。

団子屋『ひとやすみ』は軽食店。コーヒーやソフトクリームといった軽食を販売していますが、いざなみ米を使用した『いざなみ米みたらし団子』(100円)がイチオシ。醤油ベースのみたらし団子は注文が入ってから団子を焼きはじめるこだわりの逸品!

お土産品・物産販売コーナーには、いざなみ米やその加工品である『いざなみ米のお綱もち』や、熊野地方唯一の蔵元『尾崎酒造』の、熊野川の伏流水を汲み上げ伝統手法で丹念に仕込まれた吟醸酒『熊野三山』、熊野市神川町で採れる『那智黒石』の工芸品、黒糖を煮詰めて作られる那智黒石のような輝きの『那智黒あめ』など熊野地方の職人技が光るお土産品でいっぱい。

また、2017年12月から電気自動車の充電設備も完備しました。レンタサイクルの拠点にもなっているので、気軽に周辺散策が可能です。道の駅から道路を挟んで堤防があり、その外側は熊野灘の海。外海ですので波は荒いですが、その分波に削られて真ん丸でスベスベの石がたくさんあるきれいな海岸が広がっています。

 

【国生み神話の母神伊弉冉尊を祀った、日本最古の神社『花窟神社』】

ありとあらゆるものに神が宿るとされる日本。日本書紀によると、八百万の神々を産んだ母神『伊弉冉尊』は火の神である『軻遇突智尊(カグツチノミコト)』を産んだ際、火に灼かれたために後に亡くなり、この地にある巨岩の窪みに葬られました。地元民がこの窪み(岩屋)に四季折々の花を手向け祀ったことから『花の窟』の名になったとされています。

御陵(墓所)であったので古来より社殿はなく、高さ45mもの巨岩が御神体です。また、ご神体と対をなす高さ18mの巨岩が軻遇突智尊の御陵とされています。

御神体に大綱を掛ける『御綱掛け神事』は、2月と10月の年2回行われる例大祭で、三重県の無形民俗文化財に指定されています。なお、この綱は架け替えることなく自然に切れるまで残されるので、新古の綱が2本見られることもあり、とても縁起のよいこととされています。

 

トラックと物流

【緑の回転灯が目印!特殊車両を誘導する誘導車の役割】

街中で緑色の回転灯をつけた車両を見かけたことはないでしょうか?

そもそも回転灯は注意喚起のためにつけられるもので、パトカーや消防車、救急車などの緊急車両に赤い回転灯がついているのは皆さんご存知だと思います。赤以外にも色によって車両の役割が分かるようになっています。

 

・赤…緊急自動車

・黄…道路維持作業用自動車

・青…自主防犯活動用自動車(防犯パトロールカー)

・紫…停止中の故障車両

・緑…特殊車両の誘導車、または幅が3m以上のトレーラーまたは連結時全長が16.5mを超えるトレーラーをけん引するトラクター

 

緑の回転灯は特殊車両通行の際の誘導車と、特殊車両の中でも大型のトレーラーにつけられるもので、誘導車の役割は

 

・特殊車両を誘導中であることを他の車両に知らせ、接触などの危険を回避する

・トンネルや橋梁などの建造物の保全

・夜間走行時の特殊車両にとっての目印

 

主にこの3つです。

特殊車両がカーブや交差点などの通行の際、周りの車両に特殊車両の通行を知らせ、誘導措置をとることで双方の安全を確保します。

また、特殊車両がトンネルや橋といった建造物を万が一にも壊さないように誘導します。

視界が利かない夜間走行の際には特殊車両の運転手さんへの目印にもなります。

そのため誘導車には緑の回転灯以外にも、業務用無線や反射板等の装備し『特殊車両誘導中』などと目立つように大型のステッカーを設置するなど、誘導車と一目で分かるようにするのが好ましい、とされています。

 

誘導車が付かなければならない条件は特殊車両の通行許可申請の通行条件区分で決まっており、区分記号C以上では必ず誘導車を特殊車両の前後に2台配置することが通行許可の条件になっています。

国土交通省ホームページ⇒http://www.ktr.mlit.go.jp/road/sinsei/road_sinsei00000081.html