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道の駅 桜の郷 荘川

【道の駅 桜の郷 荘川の地理的特徴】

「道の駅 桜の郷 荘川」は、岐阜県高山市荘川町国道158号線沿い道の駅です。駐車場には普通車156台((身障者用2台) 大型車5台を駐車することができます。トイレは男性用19個、女性用16個、身障者用3個(スロープ有り)となっています。

 

【道の駅 桜の郷 荘川の特徴について】

飛騨高地の山々に囲まれた岐阜県高山市荘川町は、豪雪地帯として知られ、冬には-20℃を下回る気温が観測される土地です。

そんな荘川町には、地元の人々が守り続けた樹齢500年の「荘川桜」という二本の古木があります。エドヒガンと呼ばれる桜の野生種の一つで、例年4月下旬から5月初旬にかけて咲きます。この荘川桜にちなんで「桜の郷」と名付けられました。

元は昭和35年、「御母衣(みぼろ)ダム」建設により、ダムに沈んだ荘川村(現荘川町)中野地区の光輪寺と照蓮寺の境内の老桜でしたが、このダムを建設した電源開発株式会社の初代総裁「高碕達之助氏」が、この二本の桜を水没から救いたいと専門家や職人たちの力で移植が行われ、今も毎年美しい花をつけています。

道の駅「桜の郷 荘川」は、荘川桜が咲く荘川桜公園へは車で約10分という場所にあり、最新鋭ナビ機構から渋滞情報まですぐ調べられるようになっています。

また、地元の農産物や特産品が販売されている「さくら」や、温泉施設「桜香の湯」が併設されています。この「桜香の湯」では福祉風呂が備えられ、障がいを持つ方でものんびり温泉につかることができますよ。

 

荘川町近郊には荘川桜の他にも美しい自然が守られ、多くの観光スポットがあります。東海北陸自動車道荘川IC下車してすぐの場所にある「桜の郷 荘川」では、荘川町近郊の観光、交通アクセス等わかりやすいよう案内表示がされています

観光スポットの一つ、ササユリ群生地は地域の住民が保護育成しており、初夏には約一万本のササユリの甘い香りが漂います。また、夏は涼しくキャンプ場やゴルフ場で楽しめますし、秋には生活環境保全林整備事業で整備された「荘川であいの森」の紅葉、冬にはスキーと四季を通して豊かな自然が満喫できます。冬には雪国「荘川」でも安心して利用できるように、道の駅「桜の郷 荘川」駐車場は温泉施設の廃熱を利用した融雪装置を駐車場の下に設置されているのも嬉しいですね。また、道の駅内には珍しく、東海地区初のバス交流ターミナル併設で高速バス、路線バスへの乗り継ぎも可能です。

 

 

【足りない人手、増え続ける仕事量、物流の課題への取り組み】

電子マネーの普及やネットでの買い物が当たり前となり、宅配業者の仕事が急増、ドライバーのハードな仕事ぶりが話題になったのも記憶に新しいところです。

2019年に発表された2018年度の宅配便は約43億個、メール便は約50億個。運送業に携わる人はわずかに増加傾向にあるのですが、仕事量があまりに増えているため、需要と供給が追い付いていません。様々な業種がある中で運送業の人手不足は深刻です。

加えて、ドライバー高齢化も課題です。運送業では40代~50代の割合が他業種に比べて高く、2027年には需要の25%が不足、96万人の就業者が必要であるのに対して、24万人が不足するという推計もあるのです。

では、山積する課題にどういった取り組みがなされているのでしょうか?

現在、労働環境の改善や、若年層や女性への積極的な働きかけといた就業者へ向けたプロジェクトや、積載効率を上げるため別の企業がタッグを組んだ共同配送など多くの試みがありますが、その一つ「ETC2.0」についてご紹介しましょう。

 

「ETC2.0」とは?

「ETC」といえば高速道路の料金収受システムとしておなじみですが、「ETC2.0」はそれをさらに進化させたものです。高速道路を利用することが多い運送業、渋滞は長時間労働にもつながり、ドライバーの大きな負担となっています。

この「ETC2.0」は、高速道路と自動車がリアルタイムで情報を連携し、渋滞の迂回ルートなどを教えてくれたり、前方状況のカメラ画像の配信や、音声の情報提供を受けることができます。また、高速道路を一旦降りた場合でも、高速を降りずに利用した料金のままで使える実験も全国20ヶ所の道の駅で行われています。

これは、高速道路のSA・PA以外に道の駅を休憩に利用しやすくするためで、ドライバーの労働環境の改善にもつながります。

 

未来の物流を支えるための転換期が、今まさに訪れているのかもしれません。システムの変革やデータの活用など、官民一体となり多角的な取り組みや実験が行われているのです。