トラックを運転する際に季節ごとに気をつけること

運送業は、道路を使う仕事なので、冬の路面凍結や雪道状況、台風など自然災害などを避けて通れません。

ここでは、トラックを運転する際に、そんな自然災害に対応できるように対策などを紹介していきたいと思います。

冬のトラブルを回避するためのチェックポイント

普段の環境で、運転に問題がなくても、格段に寒い地などへ出向く時には、車の点検をしてから出発をしましょう。

まず「バッテリー」ですが、低温になるとオイルの粘度が上がって、バッテリーの電圧が下がるので、寒冷時に始動が不能になることもあるのです。

寒い日にセルモーターの回転が悪いと感じたら、交換を考えましょう。

次に「滑り止め」について、雪道を走るならばスタッドレスタイヤにするのが良いですが、冬期に数回しか雪道を走らないのであれば、普通タイヤにチェーンを巻けるように、降雪を想定して準備しましょう。

その他には、軍手や、牽引用のロープやブースターケーブル、夜間使える緊急用の照明、簡単な救急セットを常備しておくと安心でしょう。

またこの時期には、路面が凍結している場所が多いので、特に脱輪事故が多く発生します。

脱輪を防ぐためには、やはり点検が大切、脱輪が集中する左後輪は、重点的にチェックするようにしましょう。

ボルトやナットなどの緩み具合は、インジケーターを装着することでチェックし易くなるので、是非取り入れてみてください。

路面が凍結していると感じたら、特にトンネルの出入り口付近、橋の上、日陰などは注意して走行しましょう。

台風の上陸中に運転をする場合

慣れた道で、急ぎの荷物があると、分かっていてもスピードを出してしまいがちです。

当たり前の事ですが、極力スピードを出さないように心がけましょう。

海岸付近の道路や、高速道路を通行する際には、特に注意が必要です、普段以上に車間距離を取って走行しましょう。

障害物を避けようとスリップしたり、土砂崩れなどが起きて通行止めになっていた場合にスピードを出していては大事故にも繋がります。

常にラジオやスマホなどでリアルタイムの情報を仕入れて、臨機応変に対応できるように気を付けましょう。

春などの暖かい時期に気を付けることは?

陽気が良いので車内もポカポカと暖かく、うっかり居眠り運転をしてかねません、十分な睡眠を取り眠気に襲われないようにしましょう。

また、この季節は花粉症に苦しまれる方も多いでしょう、鼻水やくしゃみ、目の痒みなど辛い体調に陥ったり、花粉症用の薬を飲んだせいで眠くなったりすることもあるでしょう、薬を飲むタイミングを注意しましょう。

夏の時期に気を付けるべきことは?

夏はエアコンを使用して走る為、外へ出た時には、外気との温度差で体に受けるダメージは大きいので、なるべくエアコンの温度を高めに設定して、気温差を無くすようにした方が健康を保てます。

また、脱水症状や熱中症に気を付けるように、水分補給をまめにするように心がけましょう。

暑い夏の間は、エンジンやトランスミッションなどの発熱量の多い部分やバッテリーの消耗など、故障が起きやすいので気を付けましょう。

また、それはトラック車両を支えるタイヤにも言えます、高い気温は他の季節よりもタイヤのゴムにダメージを与えます、磨耗していないか、交換が必要か確認しましょう。

季節ごとに注意するポイントについて、ご紹介しました、長距離を運転する際には十分な点検を施して、事故を未然に防ぎましょう。