トラックにおいて、重要な役割を担う「エアタンク」、安全走行するには、必要不可欠な部品のひとつです。
普通車と違い、トラックはこのエアタンクが無いと、止まることさえできず、エアを貯蓄するエアタンクは大変重要なのです!
今回は、エアタンクの様々な役割やメンテナンス方法などについてご紹介します。
是非、ご覧ください!
トラックのエアタンクとは?
文字通り、空気を溜めておく場所をエアタンクと呼びます。
大型トラックは重量があるため、ドライバーがブレーキを踏みこむだけでは止められません。
エアタンクを利用し、圧縮した空気を用いて、ブレーキを踏む力を倍増させ、大きな制御力を働かせてトラックを止めるようになっています。
もしもエアタンクに空気が溜まっていない場合、ブレーキがしっかり利かず、トラックを止められないので事故を引き起こしてしまいますから大変危険です!
その為、エア不足を起こしたら、エンジン始動時や走行中に警告音が大きく鳴り響く仕組みになっています。
エアタンクのメンテナンス方法とは?
エアタンクの点検は、安全走行をする為や、作業を行うことには欠かせません。
メンテナンス方法を頭に入れていきましょう!
①エアタンクに水分が溜まっていないかチェック!
エアドライヤーが装着されているので、本来なら水が溜まることはないのですが、エアタンク内で水蒸気が発生し凝縮して出た凝水が溜まる時があります。
水分があれば、エアタンクの下のドレンコックレバーを引き、凝水を排出させましょう。
もしも、大量の水が出てきてしまったら、エアドライヤーの内部の乾燥剤が劣化しているか、故障が疑われるので、整備工場で点検をして貰いましょう。
②ドレンコックからエア漏れがないかチェック!
凝水を排出後、ドレンコックレバーを戻したら、エア漏れが無いかチェックしましょう!
エア漏れを発見したら、整備工場で点検をして貰いましょう!
③エアタンクの上部、エアコックをチェック!
タンク内の空気の流れる量を調整する開閉弁のことをエアコックと呼びますが、問題があればブレーキが利かない可能性も高まってしまいます。
点検をして、異常や故障があれば、速やかに整備工場などへ行き、点検や修理をするようにしましょう!
エアタンクの用途は!?
エアタンクはブレーキ以外にも活用されていて、空気圧により車高の調整を行うエアサスペンションや、ギアを切り替える変速機のトランスミッションにも利用されています。
様々な装置に送る空気を溜めておくのがエアタンクですが、トラック車種により、エアタンクの容量は異なっています。
エアタンクのスペースには限りがあって容量以上の空気を溜めることは不可能なので、エアタンク内を2~3つに仕切ることで、サスペンションやブレーキなどの必要な装置へ各々繋いで使用します。
また、エアタンクには強度や大きさにより規制があるのも忘れないようにしましょう。
まとめ
様々な装置をサポートしている大切なエアタンク、人間の血管の様に空気の通り道がトラックにも設置されています。
エアタンクにトラブルが起きても慌てずに対処できるように、正しい知識を身に付けておきたいですね♪
スムーズに空気を送り、エアタンクのサポートにより安全運転できるように、日頃の点検をしっかり行っていきましょう!!