日別アーカイブ: 2022年12月2日

危険物積載車両は何を積んでいるのか?

普段、道でたまに「危」のプレートが付いたタンクローリーやトラックを見かけることがありますよね。

トラックドライバーのお仕事をしていて“危険物積載車両”の仕事は何だろうと思っていたり、興味を持たれている方も少なくないでしょう!

そもそも、どのような車両をそう呼ぶのか?運転するためには、特別な資格が必要なのか?

今回は、そんな“危険物積載車両”にスポットを当て、お話したいと思います。

是非、ご覧ください。

危険物積載車両はどんな車両なのか?

危険物積載車両は主に運ぶ車両は二種類で、トラックとタンクローリーがあります。

呼び方も異なっていて、危険物をタンクローリーで運ぶことを移送と言い、危険物をトラックでドラム缶などに入れて運ぶことは運搬と呼びます。

呼び方が違うだけでなく、法令の規制内容も異なります。

どちらも危険物を取り扱うので注意深く作業しなくてはなりませんが、トラックで運搬する方が危険度が高いので、消防法の細かな規制がかかっています。

また、タンクローリーは危険物を運ぶのに特化した車両であるので、移送には消防法の規制が免除されているのが大きな違いです。

規制を順守するためには、事前のルート計画が欠かせませんが、それには通行してはならない長いトンネルや水底トンネルなどがあるからです。

例えば、関越トンネルや高速道路などを走行する場合には、通行禁止や制限が設けられているので、事前にしっかりと調べて、責任をもって安全に走行する必要があります。

なぜなら交通事故が起きた場合に、そこへ危険物が加われば凄惨な事故に繋がる可能性が大いにあるからです。

必要な資格や証明書等は?

危険物を運ぶトラックやタンクローリーには、上記でも触れた「危」のプレートを車両に付けて表示する義務があります。

運ぶ内容によっても表示が変わりますが、「高圧ガス」や「火」や「毒」などもありますが、放射性物質を運ぶ際には専用の放射性マークを表示しなくてはなりません。

運ぶ内容物によって、それぞれの管轄も適用される法律も異なるので、それに伴い必要な資格や証明書にも違いがあります。

「危」‥引火性の液体を運びます。

管轄は“総務省消防庁”になり、必要な資格は、“危険物取扱者”になります。

「高圧ガス」‥液化石油ガスや可燃性ガスを運びます。

管轄は“経済産業省”、必要資格は“高圧ガス移動監視者”になります。

「火」‥火薬類を運びます。

管轄は“経済産業省”、必要資格は“運搬証明書”になります。

「毒」‥劇物取締法で定められている毒物や劇物を運びます。

管轄は“厚生労働省”、必要資格は“毒物劇物取扱責任者”になります。

上記の様に、危険物積載車両ドライバーを仕事にしたい場合には、必要な資格を取得しなくてはなりません。

まとめ

いかがでしたか?危険物積載車両のドライバーになる為に、すべての資格が必要なわけではなく、運ぶ内容物に合った資格が必要なので、まずは会社に相談して必要な資格を選び、仕事をしながら資格取得に向けて、勉強をすすめると良いでしょう。

ワンランク上のトラックドライバーを目指して、自分をスキルアップしていけると良いですね!

資格を取得すれば年収アップも見込めるでしょう。

是非、自分の将来を見据えて考えてみてはいかがでしょうか?