トラック運転中に自然災害に遭遇したら？対処法をご紹介

日本は、世界的にも地震発生率が高いことが知られています。また、ゲリラ豪雨や大型台風などによる急激な豪雨の発生や竜巻も増加傾向にあります。

自然災害は時や場所を選ばず突然に降りかかるものだからこそ、トラックドライバーは運転中に巻き込まれる災害についてもきちんと考えておく必要があるのではないでしょうか。今回は、運転中などといった緊急時の対処法についてご紹介いたします。

トラックドライバーは運転中に自然災害に遭遇しやすい？

1日のうち、多くの時間を運転しているトラックドライバーは、自然災害などの緊急時も運転中である可能性が高いと言えます。

つまりトラブルに巻き込まれた際、ご自身はもちろんトラックと積み荷の安全を守るためにも常に適切な対応が求められるのが、トラックドライバーという仕事です。ここからは、緊急時の対処法をケース別に紹介します。

巨大地震が起こると多くの建物が破損・倒壊し、そのために路面を寸断することがあります。また、路面などにうねりや陥没ができたり、信号機の停止等が生じたりして交通障害が起きやすい状態となります。

地震の揺れを感じたときには周りの車両状況を確認しながら、ハザード点灯などでアピールして減速し、安全な場所にトラックを停車することが大切です。

そして停車後は、慌てて車外へ飛び出さないようにも注意しましょう。まずは落ち着いて、ラジオなどで地震の規模や被害状況などの情報を収集することが重要です。

気象庁は竜巻発生時の運転手の避難方法について、「竜巻が近づいてきたらいち早く車から降り、コンクリート製の頑丈な建物の影に身を隠す」という方法を推奨しています。

そういった建物にまでたどり着けない場合は、側溝の下でうつ伏せになる・後頭部で両手を組む体制になって飛来するがれきから身を守りましょう。

河川の決壊による水害や、豪雨から生じる道路の冠水なども水害の1つで、トラックが水没するリスクが生じやすくなります。

外部の水面と同じ高さまで車内に水が浸入すると、ドアを人力で開けることができなくなるため、水没した車両から脱出口を確認していち早く脱出することを優先してください。

緊急時にはパニックとならず冷静を心がけ、トラックのエンジンが停止する前に必ず窓を開け、脱出口を確保しましょう。

もしもトラックの運転中に大きな災害に巻き込まれたら、救助されるまでに何時間かかるか予想が付きません。

万が一に備えてトラック内に備えておくとよい便利グッズとして、下記のようなアイテムが挙げられます。

これらを車内に置いておくだけでも、日頃の安心感が大幅に高まるはずですよ。

運転業務を日常的に行うトラックドライバーは、走行中に自然災害に巻き込まれる確率が高いと言えます。

そして緊急時には、ドライバーの命を守ることが最優先です。あわてることなく、最善の対処法を選択できるように日頃から意識をしてみてはいかがでしょうか。