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トラックドライバーが気を付けたい「夜間視力」とは?

眼鏡やコンタクトを装着してきちんと視力補正をしているのに、暗くなると何だ見づらい、特に雨の日の夜間にその傾向が顕著だという場合、夜間視力に問題があるかもしれません。

今回は、夜間運転することの多いトラックドライバーならば知っておきたい夜間視力についてご紹介します。

お心当たりのある方、安全運転のためにもぜひご一読ください。

夜間視力とは何?

人間は、カメラでいうところのフィルムである網膜に光が届くことによって脳に画像が映し出され、視覚情報を得ます。

網膜は視細胞でできており、明るい場所でよく働く錐体(すいたい)細胞と、暗い場所でよく働く杆体(かんたい)細胞があります。

杆体細胞は取り込む光が少ない場所でも働けますが、色彩を見分けることは苦手です。

この細胞の働きが加齢などで弱まることにより、夜にものが見えづらいという状態に陥るのです。

また、明るい場所から暗い場所に環境が変わったときに目が慣れていく「暗順応」や、瞳孔の開閉で目の光の量を調節する「虹彩の機能」なども老化によって低下し、夜間視力低下の原因につながるとされています。

トラックドライバーは「昼」でも夜間視力が重要?

夜間視力が低下すると、見えづらくなるのは夜だけではありません。

トンネルの出口付近や対向車のライトを浴びたとき、明るい道路から照明の少ない暗い道に入ったときなどにも注意が必要なためです。

トラックドライバーがこのような場面で夜間視力が落ちたままだと、歩行者や自転車などを見つけづらく事故につながる危険性が十分にあるのです。

夜間視力を回復させるには?

暗い場所で見えづらさを感じる場合、まずは眼科を受診しましょう。

夜間視力の低下には白内障や網膜の障害などの病気の可能性もあるためです。

また、夜間視力を矯正するイエロー系のカラーレンズが入った眼鏡やサングラスなどもありますので、運転の際に一度試してみるとよいでしょう。

日頃の工夫としては、目の健康を守るために視力回復によいといわれるビタミンA(レバー・うなぎ・にんじんなど)やビタミンB群(豚肉・納豆・玄米など)を摂り入れる食生活の改善も心がけてみてはいかがでしょうか。

まとめ

夜になると目が見えづらいという場合、夜間視力に問題があるかもしれません。

夜間視力が低下すると、トンネルの出口や明暗の落差のある環境、対向車のライトなどで人やものを見落として思わぬ事故につながる危険性があります。

心当たりがある場合、まずは眼科を受診して、矯正用の眼鏡なども試してみましょう。