運転免許には「第一種運転免許」「第二種運転免許」「仮運転免許」という3つの区分があります。
その中でも、タクシーやバス、ハイヤーなど、お客様を目的地まで安全に運ぶプロのドライバーとして認められた免許が「第二種運転免許」です。
ここでは、「第二種免許」とはどのような免許なのか、さらに取得条件についてもご紹介いたします。
「第二種免許」とは?
日本の道路交通法上の免許区分において、「第二種免許」は商業目的で運転するために必要な免許です。たとえばお客様を乗せるタクシーやバス、ハイヤーなどの車両を運転するプロのドライバーには欠かせません。
第二種免許はいわゆる一般的な「第一種」とは異なり、おもに有償で人を運ぶ場合に必要となるもの。安全を確保するためにも厳格な条件が設定されており、運転できる車両はタクシーやバスだけでなく、お客様の車を運転代行するサービスなども含まれます。
ただし、配送ドライバーや幼稚園バス、老人ホームへの送迎バスといった運転は基本的に「第一種免許」を取得していれば問題ありません。
「第二種免許」の取得条件をご紹介!
プロのドライバーとして認められる「第二種免許」の取得には「第一種免許」よりも厳しい条件をクリアしなければなりません。おもな取得条件としては、以下の通りです。
- 年齢制限
満21歳以上
- 運転経験
大型、中型、準中型、普通、大特免許のいずれかの免許を取得し、運転歴が通算3年以上
※ただし、特別な教習を受ければ19歳以上かつ普通免許などの保有が1年以上あれば取得可能
- 身体条件
視力や聴力、運動能力などが基準を満たしていること
- 学科試験
交通法規や安全運転に関する知識に加え、旅客輸送の法的な規定や事故防止策についての理解が必要です。
- 技能試験
安全かつスムーズな運転操作に加え、乗客の快適さを考慮した運転が求められます。また、緊急時の対応能力や、実際の道路での判断力も評価の対象となります。
- 取得時講習の受講
試験に合格したあと、「自動車等の運転に関する講習」と「応急救護処置に関する講習」を受講しなければなりません。
まとめ
「第二種免許」とは、タクシーやバスなど商業目的の運転で必要となる、お客様を安全に目的地へ送ることのできるプロドライバーが所持すべき免許です。
車で人々を安全に運ぶという重要な役割を担うため、その取得には厳しい条件が設けられており、高度な運転技術や知識が求められます。スキルアップを目指したい方は、ぜひ取得を検討してみてはいかがでしょうか?