トラックドライバーであれば必ずと言ってもいいほど利用するのが高速道路ではないでしょうか。
しかし、高速道路は走行速度が高いゆえに事故や故障が多く、また近年では逆走車の発生などさまざまなトラブルが生じています。
そこで今回は、高速道路で遭遇する可能性が高いトラブル例を紹介するとともに、その対処法についてご紹介します。
トラックドライバーが高速道路で遭遇しやすいトラブルと対処法
ここでは高速道路でトラブルに遭遇した場合、ドライバーが取るべき対処法についてご紹介します。
安心して運転をするためにもぜひ覚えておきましょう。
事故や故障が発生したら・・・
高速道路で事故や故障が発生した場合、速やかにハザードランプを点灯して路肩もしくは非常駐車帯にトラックを移動させましょう。
そして後続車両からの追突を避けるため、発煙筒の着火、もしくは停止表示器材を車両の後方に設置します。
ただし、これらを行う際は必ず車線から離れ、設置後は速やかにガードレールの外側に避難し、その後に110番あるいは道路緊急ダイヤルに通報してください。
事故や故障の際に自身でレッカー車の手配などを行った場合でも、必ず通報を心がけましょう。
トンネル内で火災が発生したら・・・
トンネルで火災を発見した場合、トンネル内に設置されている押しボタン式通報装置や非常電話で通報し、できる範囲で消火栓ボックスの消火器を利用して消火を行いましょう。
しかし、火災範囲が大きい場合や身の危険を感じた場合は速やかに避難してください。
なお、火災が発生するとトンネル内のスピーカーやラジオの放送で避難指示が流れるため、その指示に従い落ち着いて非常口へ向かいましょう。
逆走車を発見したら・・・
逆走車が前方から向かってきたとき、避けるために急ハンドルを切ってしまうと車両が転倒してしまうだけでなく、周りの車と追突事故を起こしてしまうおそれがあります。
逆走車を発見した場合は、あせらず逆走車を避けて走行しましょう。
また、ラジオや道路情報板などで逆走車情報を見聞きした場合、速度を落とし、逆走車が走行してくる可能性のある追い越し車線を走らないようにしましょう。
大きな地震が発生したら・・・
高速道路の走行中に大きな地震が発生した場合、後続車両や周りの車の運転手が気付いていない可能性もあります。
そのため急ブレーキや急ハンドルはかけず、ハザードランプを点灯してゆっくりと減速しながら路肩にトラックを停止させましょう。
停止後は揺れが収まるまで車内で待機し、その間に地震速報などで情報収集をしっかり行いましょう。避難の際にやむを得なくトラックを置いていく場合は、救助活動の妨げにならないよう鍵はダッシュボードの上やシートの上に置き、無施錠の状態で離れてください。
まとめ
高速道路でトラブルが発生した場合の対処法についてご紹介しましたが、何より大事なのはドライバーであるあなたの安全です。
もし高速道路を走行中にトラブルが発生してしまった場合には、今回ご紹介した対処法を参考にして、冷静かつ迅速に対処できるよう準備しておきましょう。