「置き配」とは、荷物をあらかじめ指示した場所に置いて配達を完了させることです。コロナ禍以降、非対面で配達物の受け取りができるこの「置き配」は一般的になりました。
ECサイトなどの普及で物流の盛んな現在は、再配達が大きな課題になっているため物流ドライバーにとってありがたいシステムといえるでしょう。
今回ご紹介する注意点を考慮して、お客様が安心して受け取れる置き配サービスとなるよう意識的に活用していきましょう。
置き配で起こりがちなトラブルや注意点とは?
「置き配」指定の配達の際に考えられるトラブル・注意点をいくつか紹介します。
物流ドライバーの方や、物流の仕事に興味のある方はぜひ以下のポイントを把握しておきましょう。
トラブル①誤配送
対面の場合は受け取りの際に本人確認があるため誤配送を未然に防げますが、「置き配」は時間が経過しても荷物に気づかれない可能性があります。
- 部屋番号や建物名などがなく表札を掲げていない住居
- 地主が大きな土地を分割して借家を建て、同じ番地に複数の住居がある
- 古い表札(旧姓)
- 伝票の文字が読めない
など、さまざまな要因が考えられるでしょう。
こういった場合は置き配指定であってもインターホンを鳴らし、できる限り受取人に確認を行いましょう。
トラブル②盗難/破損
盗難の可能性が高まることも、代表的なトラブルとして挙げられます。
他人の手の届くような場所や、すぐに目に付くような場所に荷物を「置き配」しないように注意しましょう。
また、破損や汚れの可能性も考慮しなければいけません。
土埃や泥のある場所、少しの風で商品が倒れて破損につながりそうな不安定な場所などを選ぶと、クレームにつながりかねません。
トラブル③天候による汚れ・破損
置き場所だけではなく、当日の天候についても注意しましょう。
たとえば、午前中に置き配した荷物が夕方からの大雨でビショビショに…といったケースも珍しくありません。
台風や大雨の最中の場合は強行突破せず、持ち戻ることを検討するべきです。
悪天候時にできる工夫としては、
- 屋根がある場所に置く
- 風が気になる場合は壁側に寄せる
- 袋物などはドアノブに括る
などが挙げられます。
まとめ
ますます物流業界の需要が高まっている現在、再配達のリスク対策となる「置き配」は非常に便利なシステムです。
しかし、誤配送・盗難・汚損などのリスクもあるため、活用する際は細心の注意が必要です。
また、各企業によって「置き配」の基準があるので、常に情報を得て安全に「置き配」が完了するよう心がけましょう。