長距離トラックのドライバーにとって、疲労による交通事故を防止するためにも仮眠は必須といえます。適度に休憩・仮眠をとることで、健康状態を維持できるだけでなく運転の質もあがるでしょう。
今回は、ドライバーが仮眠をとるときの注意点と快適に仮眠をとる方法についてまとめました。
長距離ドライバーが仮眠をするときの注意点
トラックドライバーが安全に仮眠をとるための注意点は以下になります。
トラックを停める場所
トラックドライバーが安全かつ快適に仮眠をとるには、駐車場所を正しく選定する必要があります。駐車禁止の場所を避けることはもちろん、防犯カメラの有無や照明設備、警備員がいるかなどもチェックしましょう。
大型車両が余裕で停められて、駐禁をとられない比較的安全な場所の例は下記のとおりです。
- トラックステーション
- コンビニ
- 高速道路のPAやSA
- 道の駅 など
トラックステーションは数が限られているものの、ドライバーが休憩するための設備が十分に整った安心して仮眠できる施設です。見つけたらぜひ利用してみましょう。
また、郊外のコンビニなら大型車両も停められるくらい大きい駐車場があります。駐車禁止区間でなければ路上駐車でも駐禁はとられないため、チェックをしておきましょう。
近隣施設や住民の迷惑とならないよう、マナーをしっかり守ることも忘れずに。
エンジン音
排ガスの規制がされている市街地では、トラックの停車時にエンジンを切ることが義務付けられているケースが多いです。
夜間の住宅街などエンジン音が騒音になりかねない場所で仮眠をとる場合、エンジンを切るようにしましょう。長時間エンジンつけていると、バッテリーにも悪影響です。
車内の温度調節は、窓を開けるなどの対策をすれば快適に過ごせるでしょう。
夏場や冷凍車などでエンジンを切ることが難しい場合は、住宅街などを避けて工場地帯や山間部といった場所に駐車するのが無難です。
トラックドライバーが快適に仮眠をとるには?
狭いスペースのトラック車内でも、工夫次第で快適に仮眠をとれます。
以下では車内での快適な仮眠のとり方をご紹介します。
快眠グッズを活用
カーショップやアウトドアショップなどを探すと、車内での仮眠を快適にするための便利なグッズが多く販売されています。
- クッション
- 車中泊用のマット
- 耳栓
- エンジンの振動を吸収してくれるシート
などの環境を整えてくれる定番グッズは、きっと仮眠をサポートしてくれるはず。
もし明るい時間帯に仮眠をとるのなら、遮光カーテンを使ってみましょう。
冬場などは電気毛布があると快適ですが、電圧の確認をしてから購入しましょう。
健康的な仮眠のための心がけ
健康的な身体を維持するには、食事やリラックス方法などの工夫も大切です。仮眠の前に軽くストレッチをすると、睡眠の質があがりやすくなるのでおすすめです。
そして車内を暗くして、静かな環境を作ることも忘れずにしましょう。
また、仮眠をする前の食事はできるだけ消化に良いものがおすすめです。睡眠を妨げるカフェインやアルコールは避けましょう。
車内向けの快眠グッズに加えて、前述のポイントも意識することでより質の良い睡眠につながります。
短時間でもきちんと仮眠に成功していれば、疲れが軽減されて運転のパフォーマンス向上につながるでしょう。
まとめ
長時間の運転が必要なトラックドライバーにとって、質の良い仮眠をとることは健康維持や交通事故防止につながるため必須です。
車内でも工夫をして、自分に合った快眠の方法を見つけてください。
また、安心して仮眠をとるためには、駐車場所の選定が重要です。近隣住民や施設の迷惑にならないように、マナーを守って質の良い仮眠をとりましょう。