厳寒の冬から少しずつ春に移り変わってくる時期になりました。気分的には春めいて明るい感じになりますが、トラックを運転する際には十分気をつけるべきことがあります。
春はトラブルが発生しやすい
路面凍結
春先は、まだ寒暖の差が激しい日が続きます。朝晩冷え込んだ時に、場所により凍結する可能性があります。凍結部がアスファルトと同化して見えにくくなり、夜間は特に見落としがちです。日陰の部分や橋の上、トンネルの出入り口付近は、念入りに注意を怠らないようにしましょう。
天候
春の嵐が代表格ですが、春は強風が多い季節です。風速10〜15mになると運転に影響が出始めます。車高が高い車やトラックは風の影響を受けやすく、高速道路などでは横風に煽られて転倒する危険性があります。中でも、トンネルの出口やビルの谷間を運転する際は要注意です。桜の花びらがフロントガラスに一気に吹き付けるような場合も含めて、速度は落とし気味にして常に安全運転を心がけることです。
バッテリー
意外ですが、春はバッテリートラブルが多いと言われます。走行前には、タイヤの空気圧や溝のチェックとともに、バッテリー点検を欠かさず行いましょう。
飲酒運転
春は観光シーズンで、歓送迎会や花見などの行事も行われます。他の車が飲酒運転をしている可能性を考慮し、動きが怪しい車がいたら近づかないようにして、事故に巻き込まれないようにすべきです。
春は体調を崩しやすい
花粉症
スギ花粉が激増すると予測される今年は、花粉症に悩む人にとってまさに苦難の年と言えるかもしれません。鼻水、くしゃみ、目のかゆみなど辛い諸症状が出て、薬を服用したり目薬を使用している人も多いはずです。薬の影響により眠気を催すことがあるため、眠くなりにくい薬を用いるようにしてください。また運転中にくしゃみが出ると、瞬間的にアクセルを踏んでしまったり、目をつぶった途端に対向車線にはみ出したりする恐れがありますので、気をつけてください。
居眠り
春のポカポカ陽気で眠気に襲われることがあります。季節の変わり目の時は、自律神経が気候の変化に追いつかず、副交感神経が働いて運転中に眠たくなることも。少しでも眠気を感じたら、SAやPAなどで軽く昼寝をしたり、休憩時にコーヒーを飲んだりガムを噛んだりするといいでしょう。
まとめ
春は季節柄、体調を崩しやすく、頭の回転が悪かったり、何となくぼうっとして注意散漫になりやすいです。また、天候などのトラブルに見舞われることもあるため、まずは体調管理を優先して、安全第一で運転するようにしましょう。