トラックドライバーは紫外線対策が必要

春は紫外線が多くなる時期

気象庁のデータによれば、2月後半から紫外線量が徐々に増え始め、3月後半から「強い」数値が観測され始めます。

紫外線は太陽光の一種で、赤外線や可視光線に比べて、最も波長が短い光線です。

UV-A、UV-B、UV-Cの3種類ある紫外線のうち、日焼けの原因となるのがUV-AとUV-Bです。

皮膚がんを含めた様々な皮膚病を引き起こすUV-B。他方、UV-Aは皮膚細胞にそれほど有害ではないものの、長時間浴びた場合はUV-Bと同レベルの影響を及ぼします。

特にUV-Aは雲や窓ガラスを通過するため、皮膚の奥深くへ到達し、肌の老化につながりやすいです。

紫外線による体への影響

紫外線に当たると皮膚にダメージが加わり、シミ・しわ・たるみ・乾燥などいろいろな肌のトラブルを引き起こします。

肌の老化の原因は、加齢が2割、紫外線の影響が8割程度と言われています。

過度な日焼けは以前から健康上の問題があると取り上げられてきましたが、職業を問わず、仕事の中で紫外線ケアをしていない人がいまだに多くいます。

トラックドライバーの場合はさらに危険性が増す恐れがあります。

日中運転をしている間、片側からだけ無意識のうちに紫外線を浴びてしまうからです。

トラックの窓ガラスから一方的に差し込む紫外線を長年浴び続けると、ダメージを受けた部分だけが分厚い皮膚と化しごわごわになり、顔の片側だけに深いシワができてしまうという結果が海外で報告されています。

それも単なる普通のシワではなく、段ボールを折り曲げた時にできるようなシワです。

俗に「光老化」と呼ばれるこの現象により、深いシワやたるみ、濃いシミができて、明らかに老け顔に見えるうえ、皮膚がんなどに発展する可能性も考えられます。

トラックドライバーの紫外線対策

トラックドライバーは、運転だけでなく、荷物の積載など野外での作業が多い仕事です。

また運転席に座っていると、車のガラスを通して嫌でも紫外線が車内に入ります。

トラックドライバーの大きな特徴として、同じ方向から太陽光を浴びてしまうため、顔や腕など体の右半分だけ日焼けして、将来的に左右で顔の老化度が大幅に違ってくると予測されます。

トラックドライバーに必要な紫外線対策は次のとおりです。

1.ウォータープルーフの日焼け止めクリーム/スプレーをつける(1日数回)

2.長袖を着る

3.手袋をはめる

4.UVカットの眼鏡やサングラスをかける

5.UVカットフィルムを貼る

6.休憩時は日焼け止めネット/カーテンを使用する

7.サンバイザーを使う(運転席・助手席とも)

まとめ

紫外線量が急に増えてくる春の季節だからこそ、徹底した紫外線対策を心がけましょう。トラックドライバーの職業病とも言える右半分の日焼けをしっかり対策して、右側だけ紫外線で老化しないように、今からアンチエイジングが必要です。