大府市とトラックの物流

大府市の概要

 

大府市の地理的特徴

 

愛知県大府市は、愛知県の西部に位置し、知多半島の北端にある市です。名古屋市緑区・東海市・豊明市・刈谷市・知多郡東浦町と隣接しています。人口は約9万人、面接は約33k㎡を有する市で、土地の大部分はなだらかな丘陵となっています。市の東部には境川が、中央部には鞍流瀬川が流れています。戦後に愛知用水が開通したことによって、水源が豊かになり市域の多くが園芸用地や住宅地へと変わっていきました。住宅地は増えたものの、昔からの自然も多く残っており、市の北部には広大な森林が現在も維持されています。交通の利便性に関しては、JR東海道本線の大府駅があり、多くの人々に利用されています。路線バスが充実しており、知多乗り合いバス・大府市循環バス・東浦町運行バスなどを利用すれば市内の主要施設を訪れることが可能です。

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農業が盛んな大府市

 

豊かな水と自然、天候に恵まれた大府市は農業に適しており、たくさんの農作物が作られてきました。特に、愛知用水の開削をきっかけに市内の丘陵部は名古屋市を中心とした都市部に農作物を供給する役割を果たすようになり、しばらくすると酪農も行われるようになりました。農作物の中で最も有名なのは大きな実と上品な甘さ、溢れ出る果汁が特徴の「北埼のジャンボ梨」です。収穫時期になると1個の重さが1Kg~1.5Kgにもなり、贈答品として人気が高い果物です。また、大府市の特産品として知られているのが、「木の山の芋」はヤマノイモの一種で、栄養価が高く粘りも強いことから、「畑のうなぎ」とも呼ばれています。真っ白できれいなとろろができるため、すりおろして食べることが多いです。さらに、愛知県内の生産量で大府市が上位を占めているのがブドウです。甘みが強く、大粒の巨峰は非常に人気が高い果物のひとつです。

 

トラックと物流

 

危険物について

 

トラックによく書かれている「危険物」という表示は法令で定められた、「人間に害を及ぼす可能性のある物」をトラックに載せているときに使われます。これらは取り扱いの際に有資格者の立ち合いが必要になる場合があり、取り扱いの方法にも細かい規制が定められています。発火性や引火性を持つアルコール類やペンキなど、爆発する可能性がある花火や高圧ガスなど、毒性のある劇薬などが主な危険物として指定されています。これらの危険物を輸送する際は、運転に細心の注意を払い、確実に目的地まで輸送する必要があります。

トラックドライバーの高齢化について

 

日本全体で高齢化が叫ばれていますが、トラック業界のドライバー平均年齢も徐々に上がっています。総務省の調査ではトラックドライバーの15%以上が60歳以上となり、将来的にはもっと高齢化が進んでいくと予想されています。このまま高齢化が深刻になると、現在の物流業界を維持するのは難しく、若年層の人材確保が急務となっています。