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トレーラーを運転するのに必要な技術とは?

運転していて、交差点の向こうからトレーラーが方向転換してくると、ぶつかるかも!?と心配になった経験はありませんか?

鮮やかなハンドルさばきでスーッと走り去るトレーラーは「牽引車」とも呼ばれていて、特殊な運転技術が必要とされている車両です。

今回は、街中を颯爽と走り抜く憧れのトレーラーについて、運転技術のポイントなどをご紹介したいと思います。

是非、ご覧ください。

トレーラーを運転する際のポイントとは?

多くのトレーラーは全長が10m以上で、長いものだと20m近くなるので、大きくて長い車両です。

加えてトラックとトレーラーの連結部分が屈曲するので、ベテランドライバーでも思い通りに運転するのが難しいとされる車両です。

その為、道路の幅や標識、障害物や建造物の中で大型車両を運転するには制限がかかり、大きいというだけでも運転の難しさを感じるでしょう。

道路の道幅をいっぱいに使って走行しなければならず、余裕の無い道を運転することも多いです。

全長がどのくらいか?車幅はどのくらいか?常に頭に入れて走行しなければ、道路の交差点や踏切りで立ち往生してしまうかもしれません。

 

運転する際のポイントをご紹介!

連結部分から折れ曲がるトレーラー。

大型トラックを運転する以上に運転技術が必要とされる車両ですから、ポイントをしっかり抑えておきましょう。

 

ポイント①

トレーラーを真っ直ぐバックさせたい場合、動き出す時には、サイドミラーで必ずトレーラーの最後尾の動きをチェックするのがポイントです。

最後尾が曲がる方向と同じ方向にハンドルを操作することで、車両全体をまっすぐな状態に近づけられます。

トレーラーを真っ直ぐバックさせるには、車両が一直線になっている状態で、ハンドルをニュートラルにする必要があります。

それ以外の条件では必ず曲がってしまいます。

様々な道路状況の中で、この条件を揃えるのは難しいのですが、、バックで直進する運転方法を取得しましょう!

 

ポイント②

左折する場合には、前方に深く入ってから旋回するのがポイントです。

車線を越える必要があるので、周囲の車に十分注意して、トレーラーの内輪差も加味して運転しましょう。

右折する時に、大回りする必要がある場合には、対向車に当たらないように配慮しましょう。

 

ポイント③

急ブレーキを掛けないようにすることがポイントです。

急ブレーキを掛けると、前輪にロックが掛かってしまう場合がある為、注意しましょう!

左折や右折をする時には、十分確認をしながら、ゆっくりと。

トレーラーは急ブレーキをかけると前輪がロックする場合があるので、周囲を確認しながら丁寧に右折することが大切です。

 

方向転換をする時には、トレーラーが連結部分で折れ曲がることを頭に入れて、前輪をどっちに向けるべきかイメージすることが先決です!

上記のポイントをおさえて、トレーラーの運転技術を磨いていきましょう。

 

注意点や注意すべき現象とは?

・交差点通過に普通車よりも時間がかかる。

・車庫入れや方向転換の際、トレーラーがズレてしまった場合、ハンドル操作で真っ直ぐもどせます。早くハンドルを切れば左側へ、遅ければ右側へズレてしまうので、ハンドルを切りすぎないように注意する。

・雨天時などの滑りやすい道路で、積載量が多く過重の状態になると、ジャックナイフ現象と呼ばれる車輪がロックして「くの字」に曲がってしまう場合があります。

・下り坂が長く続く場合に、ホイールが加熱しないように注意すること。

・トレーラー部分がスイングする現象や、トレーラーを制御不能となってしまうプラウアウト現象、蛇行運転になってしまうスネーキング現象と呼ばれる現象が起こりうること。

 

まとめ

この様にトレーラーのバックの運転技術を取得して、安全に走行するには、操作のポイントをおさえることや、多くの注意事点も対処できる方法を学んでおく必要があります。

今や物流に欠かせない大型車両のトレーラー。

交差点やカーブなどで、難なくこなすドライバーの運転技術には魅了されますが、一歩間違えれば大事故になるほどの車両を運転しているのだとしっかり意識して、決して無理をしないように安全な運転を心がけていきましょう!