西尾市の概要
西尾市の特徴と歴史
愛知県の中央を北から南へ流れる矢作川流域の南端に位置する西尾市は、山と海に囲まれた自然溢れる都市です。温暖な気候で暮らしやすい地域として発展を続けています。西尾市の歴史としては、鎌倉時代に足利義氏によって建てられた「西条城」がこの地域の中心地となり、のちに「西尾城」と改称されて、城下町となったことが始まりとされています。明和元年には松平家の六万石城下町としてさらに人が増え、栄華を誇ります。碧南市や安城市と言った工業地域と隣接していることから、自動車関連産業の発展にも貢献しています。歴史的な史跡が多く残る地域でもあり、金蓮寺の阿弥陀堂は国宝に指定されています。伝統芸能の伝承も活発に行われており、古き良き時代の面影を残す地域として県外からの観光客も多いのが特徴です。名所と呼ばれる三ヶ根山や三河湾の佐久島は三河湾国定公園に指定され、美しい景色が見られる名所でもあります。
西尾市の名物「抹茶」
西尾市は日本有数の抹茶生産地域として知られています。歴史を紐解けば、あるお寺の境内で茶種がまかれるようになり、僧侶や貴族がその豊かな香りと味を楽しんでいたことが起源です。その後、江戸時代に入ると茶葉の栽培が開始され、世間一般に広まっていきました。抹茶の生産が産業として本格的に起動するのは明治時代に入ってからのことです。その後、西尾の抹茶は日本全国に広まり、抹茶の生産地として現在の地位を築いてきました。西尾の抹茶の特徴は何と言ってもその香りです。爽やかな中に濃厚な茶葉のうまみを感じさせるその香りは、一度飲んだら忘れられない逸品です。市内では茶葉はもちろん、抹茶を利用した和菓子の販売もされています。また予約が必要ですが、抹茶ができるまでの工程を見学できる工場見学もあります。
トラックと物流
トラックの排気ガス規制
トラックの排気ガス規制で最も新しいのは、平成22年にできた排出ガス規制という基準です。ディーゼルエンジン車が排出している窒素酸化物と粒子状物質をガソリン車と同レベルまで減らすために作られた基準です。現在施行されている制度では、世界一厳しい基準とされており各トラックメーカーが基準をクリアするために技術開発を続けています。
トラックの死角について
トラックは視線が高いため、視界が広いと思っているドライバーも多いですが実は逆です。トラックは前方・後方に大きな死角があります。乗用車からはトラックを認識しやすいですが、トラックからは小さな車が近づいて来ても気付かないことが多いのです。このような危険を避けるためには、ドライバーがトラックの危険性を認識し、十分な安全確認をする必要があります。