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名古屋市緑区とトラックの物流

名古屋市緑区の概要

緑区の地域性

 

名古屋市緑区は名古屋の南東部にあり、1963年に愛知郡鳴海町が名古屋市と合併した際に新設された区です。翌年には知多郡有松町と大高町も合併しました。その名の通り、緑豊かな地区で、川や公園などの自然に囲まれています。また広範囲で土地区画整理事業が行われており、非常に住みやすい地域として知られています。地下鉄桜通線・JR東海道本線・名鉄本線が通っているため名古屋駅や伏見、栄等の中心市街地へのアクセスも良好で、現在名古屋市内で最も人口の多い区となっています。

 

日本の伝統工芸「有松・鳴海絞り」

名古屋市緑区は有松・鳴海絞りの生産地です。有松・鳴海絞りは国の伝統工芸品に指定されており、木綿布を藍で染めた美しい模様が特徴の染め物です。絞りの技法を工夫する事で多種多様な模様を表現する事ができ、特に浴衣の生地として高い人気を誇ります。有松・鳴海絞りの歴史は古く、約400年前に竹田庄九朗という人物が九州から尾張を訪れていた人々に向けて絞染を施したてぬぐいを土産として売るようになったことから全国に広まっていきました。その後、ほかの地域でも絞り染を行う業者が増加します。これによって有松・鳴海絞りは一時的に衰退するものの、新しい技法の開発を進めた事で再び生産量を伸ばしていきました。

近年ではその華やかな模様と独特な技法で、海外からの注目度も高く、まだまだ伸びしろのある産業です。区内には有松・鳴海絞会館があり、絞りに関する歴史や工程などを学ぶ事ができます。

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トラックと物流

 

日本のトラックの歴史

 

トラックは1903年に初めて日本に登場しました。しかしその頃はまだ一般の人が使うような乗り物ではなく、軍が荷物を運ぶための道具として使われていました。1918年にイギリスから輸入されたものが日本で初めてのトラックと言われており、終戦をきっかけに実用化に向けた研究がおこなわれるようになります。この時の外見は戦車に近く、私たちが思い描くトラックとはかなり違います。その後、さらに輸送に使えるトラックへと開発が進められ、現在のように民間で使用されるようになったのは昭和30年代になってからのことです。

 

速度抑制装置について

 

トラックが関わる事故の多くが、トラックの速度超過によって起きています。国土交通省はこの事態を重く受け止め、事故防止を目的に大型トラックへの速度抑制装置の設置を義務付けました。この装置は時速90km以上で走行しようとするとリミッターが発動するというもので、これによりトラックによる悲惨な事故がかなり減ることが期待されています。

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