名古屋市西区の概要

西区の産業

名古屋市西区は名古屋の北西部にあり、国内有数の駄菓子やおもちゃの問屋街として知られています。製菓会社も多数存在し、名糖産業、春日井製菓、丸川製菓、カクダイ製菓、松山製菓、安部製菓といった日本を代表する企業の本社があります。歴史ある産業が受け継がれている地域でもあり、名古屋友禅や和菓子の伝統を残していこうと区を挙げて取り組んでいます。南部には戦火を免れた城下町が残っており、この辺りは「町並み保存地区」に指定され,古き良き時代の街並みを感じることができます。

トヨタの原点を知る「トヨタ産業技術記念館」

今や日本を代表する自動車メーカーとなったトヨタグループ。あまり知られていませんが、その原点は布を織るための機械、織機（しょっき）から始まりました。当時織物は手作業で織られており、とても手間のかかるものでした。それを自動で織ることのできる「自動織機」を開発したのが、トヨタグループの創始者である豊田佐吉です。トヨタ産業技術記念館では、佐吉の開発した自動織機が実際に稼働しているところを見学する事ができます。この発明をきっかけにトヨタの名は日本中に知られることになります。その後、佐吉の息子喜一郎が自動車の時代が来ることを予感し、トヨタは自動車産業を拡大させていきます。この記念館ではトヨタの自動車づくりも見学する事ができます。レストランやお土産コーナーも充実していて、休日は家族連れでにぎわう西区の人気スポットです。

トラックと物流

女性のトラック運転手「トラガール」の増加

「トラガール」とはトラックとガールを組み合わせた造語で女性のトラック運転手を指します。トラック運転手と聞くと男性の職業というイメージを抱きがちですが、近年徐々に女性運転手の割合は増えています。ネット通販の拡大により、物流業界ではドライバーの確保が急務とされている中、国を挙げて女性ドライバーを増やす取り組みが始まっています。大きなトラックを運転することに憧れて、ドライバーを志望する女性も増加傾向にあります。労働環境の見直しも進み、将来はトラガールが活躍する社会が訪れることが予想されています。

トラックの踏切走行

トラックは車体が長く、踏切を渡る際に車体の一部が線路内に残ってしまい、列車と接触してしまう危険性があります。このような事故の多くは運転手が車体の長さを見誤ってしまうことで起きます。踏切の向こう側で渋滞が起きていないかなどを確認してから走行しましょう。また、警報機が鳴ったら早めに停車する事で、安全に走行する事ができます。