名古屋市中川区の概要
多くの河川が流れる人口増加地域
名古屋市中川区は、名古屋市の中西部に位置し、多くの河川が流れる住宅密集地域です。中川区の河川は代表的な中川運河をはじめ、庄内川、福田川、戸田川、日光川、新川などがあります。中川運河沿いには鉄工所・木工所などが並ぶ工業地帯となっており、金属プレス会社などが並んでいます。以前、区の西側は田畑が広がっていましたが、現在は宅地化が進み、緑区とともに数少ない人口増加地域となっています。
中央部を中心に発展、歴史的遺産も多数存在
鉄道は、地下鉄東山線の八田駅と高畑駅があり、高畑駅は終着駅です。高畑駅は区の中央部に位置し、商業地域としても栄えています。区の中央部には、他に官公所も多いため、区の中枢機能を担っていると言えます。
区に存在する施設としては、中日ドラゴンズの2軍の本拠地であるナゴヤ球場や、尾張四観音のひとつである荒子観音があります。荒子観音には、静かな微笑みが彫られた円空仏が数多く存在しているため、同観音において研究が盛んに行われています。また荒子観音内にある多宝塔は、国からは重要文化財に、名古屋市からは山門と併せ都市景観重要建築物等として指定されています。その他、かつて堀川と中川運河を結ぶために使用されていた松重閘門(こうもん)が歴史的遺産として残っています。
中川区の道路事情と注意すべき点
大きな道路がいくつも交錯する、道路環境に恵まれた地域
中川区は東西に長い区であり、大きな道路がたくさん走っている地域です。区内の主な道路状況は次の通りです。南部を国道1号線が東西に横切り、南西部にあたる戸田川緑地あたりで国道302号と交差します。そこから国道302号は、西部を南北に走り、北西部で名古屋高速5号万場線の大治南インターチェンジへと繋がります。また中央部には、県道29号線が大きく東西に横切っています。河川が多い割に、地形は低く平坦な土地であることから、道路事情には恵まれている地域といえそうです。
左折専用レーンの多さに注意
大きい道路がいくつも重なっているので、車線の多さには注意が必要です。ドライバーには、名古屋で最も走りにくい地域の一つとして知られているようです。その理由の一つに、直進レーンが左折専用レーンに変わってしまう交差点の多さがあります。千音寺付近や陸運局付近の交差点、1号線上にある昭和通三交差点付近は特に注意が必要なため、直進コースを進むならばなるべく右側の車線を選んでおく方がよいでしょう。車線が多いので、どこの交差点で右折・左折をするのか、どの車線を走り、どのタイミングで車線変更が必要なのかなどをあらかじめ確認しておくようにしましょう。