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4トントラック・10トントラックの最大積載量って?

物流業界の人手不足も相まって問題となっているのが、「道路運送車両法」の最大積載量を超えて荷物を運搬する「過積載」です。

過積載は制動距離によって運転が困難になるほか、横転・荷崩れなどで重大事故を引き起こす可能性もあるため注意しなければなりません。

今回は、最大積載量についての基礎知識を解説いたしますので、ぜひご参照ください。

過積載を起こさないための最大積載量とは?

過積載は法令違反となり、10割以上の違反の場合、違反点数が6点、そして懲役6か月以下または罰金10万円以下となります。さらに最大積載量の2倍以上の場合は、即時罰金100万円が課せられる可能性もあります。

この過積載の責任は会社、荷受先、運転手それぞれに課せられますので、運転手が最大積載量を知っておくのは重要なことです。

最大積載量の計算方法

最大積載量は、たとえば4トントラックの場合、4トン丁度が積載できる重量というわけではありません。具体的には次のように計算します。

  • 最大積載量=車両総重量−(車両重量+乗車定員)

この計算の乗車定員は、一人当たり55キログラムを想定しています。

車両重量には燃料や荷台、バッテリーなどが含まれ、冷凍・冷蔵などの装備や棚などが常備されている車両であればその重量も加算されます。

つまり、4トントラックだからといって4トンの荷物を載せてしまうと過積載になるかもしれないということ。

ただし現行の道路交通法では、中型自動車の総重量範囲が「11トン未満まで」となっているため、4トン以上積載できるケースもあります。

同じく10トントラックでも、現行が「25トン未満まで」となっているのでまずはきちんとチェックしてみましょう。

過積載の罰則とは?

過積載は割合によって罰則が異なってきます。以下を参考にしてみてください。

  • 10割以上の場合は、違反点数が6点(30日間の免許停止)で6か月以下の懲役もしくは10万円以下の罰金
  • 5割以上7割未満の場合は、違反点数が3点で罰金が4万円
  • 5割以下の場合は、違反点数が2点で罰金が3万

運転手自身も過積載について常に留意し、荷受先へも過積載にならないよう意識的に呼びかけましょう。

まとめ

過積載は法令違反であり、重大事故を引き起こす要因にもなりかねません。人出不足だからと効率を重視していると、大変な事態をまねく危険性があります。

単純に4トントラックや10トントラックだから「このくらいは大丈夫だ」と思うのではなく、装備などで車両重量がどのくらいあるのかを把握し、正しい知識をつけて過積載への意識を常に持ちましょう。