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道の駅 茶倉駅

【道の駅茶倉駅の地理的特徴】

道の駅茶倉駅は、三重県松阪市飯南町の国道166号線沿いにある道の駅です。
駐車場には大型車両2台、小型車両15台、障がい者用車両2台を駐車することができます。
トイレは男性用5個、女性用4個、障がい者用トイレは1個となっています。

 

【道の駅茶倉駅の特徴について】

道の駅茶倉駅は櫛田川のほとり、小高い丘にある道の駅。松阪市飯南町の特産品『飯南茶』の “茶の倉”の意味と、サンスクリット語で“輪”を表す『CHAKURA』から、茶倉に集まり、美しい自然の中でふれあいの輪を広げたいという願いを込めて名付けられました。施設内にはトイレや情報コーナーなどの他に1階には物販コーナー、お食事コーナーがあり、2階は櫛田川の眺めを望める広々としたカフェスペース『リバービューカフェ』になっています。食事は平日限定日替わり定食650円、土日祝日限定の茶倉セット700円、特産品の飯南茶を麺に練りこんだお茶うどん550円、夏季限定の冷やし茶うどんセットでも800円ととてもリーズナブル。
物販コーナーのお土産のイチオシは伊勢茶入りうどん『茶倉物語』。飯南深蒸し煎茶を粉末にして練り込んだうどんで、添加物を一切使用していない、自信の逸品です。
道の駅内には展望台もあり、茶畑と櫛田川、櫛田川に架かる赤い吊り橋『茶倉橋』の眺望が楽しめます。
また『茶倉橋』を渡っていけば対岸に『リバーサイド茶倉』があります。こちらはペンションやコテージ、バンガローといった宿泊施設とテニスコート、カフェなどがあり、青々とした茶畑と櫛田川の涼風が心地よく、素泊りならお一人4000円からと車中泊するより断然オススメ。
こぢんまりとしていますが、その分静かでゆったりとした時間を過ごせる道の駅です。

 

【縄文時代草創期の土偶が出土!『粥見井尻遺跡公園』】

道の駅茶倉駅から車で約3分の距離に『粥見井尻遺跡公園』があります。粥見井尻遺跡は松阪市飯南町で1996(平成8)年、国道バイパス工事によって発掘された、縄文時代草創期の遺跡です。竪穴式住居跡が4棟と矢柄研磨器、隆起線文土器、石鏃(やじり)などのほか、日本最古級の土偶がほぼ完全な形で発見されました。
土偶は今から1万2千年~9千年前の、土器や弓矢が使われ始めた縄文時代草創期のもので、全長6.8cm、幅4.2cm、厚さ2.6cmと女性の上半身をかたどった小型の土偶と、頭部のみの土偶の2点が見つかりました。

竪穴式住居跡には2・3回の建て替えあとがあり、旧石器時代のような移動生活ではなく、環境の豊かな地に長く留まる定住が始まったのではないかとみられています。また、縄文初期の住居跡が4棟もまとまって見つかることは日本列島の中でも大変珍しく、考古学上貴重な発見となりました。
現在遺跡は県指定史跡に認定され、遺跡を残す形でバイパスを高架にし、その高架下は、竪穴式住居2棟が復元された『粥見井尻遺跡公園』として整備され、毎年10月には遺跡祭りを開催し、勾玉作り、土器作り、鏃作り、火おこし体験、弓矢体験などが行われています。

 

トラックと物流

【緊急時の対策-災害時における物流への取り組み】

その年の社会情勢を漢字一字で表す『今年の漢字』。2018年の今年の漢字は『災』だったことを覚えていますか?大阪北部地震、西日本豪雨、台風21号の上陸、北海道胆振東部地震などに加え、流行語にもノミネートされた『災害級の暑さ』もありました。
日本は世界的に見ても災害の多い国です。地震多発地帯である上、毎年台風の通り道となるため、多くの災害に見舞われます。だからこそ災害に強い建築技術の向上や、一般市民にまで広がる防災意識の高さなど、災害への備えも世界屈指のものになったとも言えますが、実際大規模な災害が起こると、想定していた以上に問題点や有効策なども見えてきます。
物流業界においても過去の災害の教訓を踏まえて、様々な取り組みがなされています。
国土交通省では2011(平成23)年、『災害に強い物流システムの構築』と題して、今後大規模災害が予想される地域において各地の運輸局に協議会に設置し、官民の連携方法や、民間の物流オペレーションシステムのノウハウ活用などの取り組みを進めています。
www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/seisakutokatsu_freight_tk1_000010.html
また、内閣府でも災害対策基本法に基づいて、災害時に国の要請に応じて緊急支援を行う『指定公共機関』を指定しています。各企業・法人83社が指定されていますが、支援物資の輸送などの緊急対応時に日用品を供給し避難生活を支えるインフラになるとして大手コンビニやスーパーなど7社も追加指定を受けました。
http://www.bousai.go.jp/kohou/oshirase/pdf/20170627_01kisya.pdf

これは阪神大震災や東日本大震災の際に、支援物資を運ぶトラックの扱いが基本的に一般車両と同じだったために起きた通行不能や渋滞といった弊害に対応するためで、事前に緊急通行車両に登録することで緊急時の情報共有やスムーズな通行を確保し、支援物資の各種品目の調達、被災地への迅速な供給等を担い、災害応急対策に貢献することが見込まれています。熊本地震の際には、被災地の各コンビニやスーパーに東京などから社員が支援に向かうことで、早期の復旧につなげました。
また民間物流各社でも民間物資拠点の増加や緊急時の運行管理などマニュアルの構築、災害に強い倉庫への変更やアスファルトでなくとも走れる車両の配備等、災害対策に努めています。

近いうちに必ず起こるとされている東南海地震や都市直下型地震。平時から対策を講じていけば、物流はこうした災害時に被災地の早期復旧・日常生活の維持につながる重要な手段となりえます。