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道の駅 熊野・板屋九郎兵衛の里

【道の駅熊野・板屋九郎兵衛の里の地理的特徴】

道の駅熊野・板屋九郎兵衛の里は、三重県熊野市紀和町の国道311号線沿いにある道の駅です。

駐車場には大型車両3台、小型車両43台、障がい者用車両2台を駐車することができます。

トイレは男性用大2個・小4個、女性用7個、障がい者用トイレは1個となっています。

 

【道の駅熊野・板屋九郎兵衛の里の特徴について】

熊野市紀和町には奈良時代から続く銅の鉱山があり、都に銅を献上していました。板屋九郎兵衛は鉱山工達が集まるこの地の庄屋で親分でもあった人物です。勘違いから妻を殺してしまったことを悔いて入定したという悲しいお話が伝わっていますが、現在ではその墓に触れると願い事が叶うと言われています。

そんな熊野市紀和町板屋に道の駅 熊野・板屋九郎兵衛の里が2018(平成30)年4月7日にオープン!

施設内には情報提供コーナーの他に売店とお食事・軽食コーナー、イートインコーナーなどがあり、電気自動車充電『EVスポット』や自転車工具無料レンタルサービスもあります。

売店では熊野市でしか栽培されていない幻の柑橘類『新姫』の果汁やドリンク、キャンディ、ドレッシングなどの加工品を販売。また、三重県の軍鶏と地鶏に名古屋コーチンを掛け合わせ、手間ひま惜しまず飼育された『熊野地鶏』や、碁石にも使われている貴重な石材『那智黒石』の加工品など“三重ブランド”のお土産を幅広く取り扱っています。

お食事・軽食コーナー(11~14時、カフェメニューは11~17時)でも、もちろん三重ブランドを味わうことができます。おすすめは熊野地鶏の濃厚な白湯スープに熊野地鶏が乗った『熊野地鶏らーめん』(700円)。ほどよい歯ごたえと臭みがなく旨味がたっぷりの熊野地鶏のおいしさが伝わる当駅限定のオリジナルメニューです。他にも新姫を使ったうどんやそばは新姫独特の爽やかな香りでこちらも好評発売中。ちなみに『熊野地鶏らーめん』は“スープが切れたら販売終了”だそうですので、味わいたい方はお早めに!

道の駅裏手は板屋川が流れており、川沿いは遊歩道になっています。道の駅売店で電動レンタサイクルの受付もしているので、時間に余裕があるならレンタサイクルで周辺散策してみるのも楽しいでしょう。

 

【日本の原風景のひとつ。日本の棚田百選にも選ばれた『丸山千枚田』】

千枚田とは狭量な田畑をいくつも重ねて傾斜地でも稲作をできるよう工夫されたいわゆる棚田の風景のことで、特に数多の田畑が連なる風景が見渡せる地を『千枚田』と呼びます。

道の駅熊野・板屋九郎兵衛の里から車で約10分の距離にある『丸山千枚田』は高低差160mの谷合にある千枚田。400年ほど前には2240枚の田畑があったとの記録がありますが、後継者不足から平成初期頃には530枚まで減少していました。しかし条例の制定や地元住民の協力、棚田の一部をオーナー制にするなどの努力により現在では約1,340枚の棚田が維持保存されており、3ヵ所の駐車場と展望台やトイレもあります。

また毎年6~7月には虫送り行事が行われます。宵闇の中、約1300本の松明が灯される幻想的な光景が一望のもとに広がります。

ただし観光地とはいっても農地ですので、見学の際はくれぐれも農作業の邪魔にならないよう心掛けたいものです。

 

トラックと物流

【なぜ進まない?外国人労働者がトラック運転手になるための高すぎるハードルとは】

少子化と高齢化による労働力の減少は物流業界だけでなく、あらゆる業種に及んでいます。その状況を打破しようと特に人手不足が深刻な単純作業に外国人労働者の受け入れようと政府が新たな在留資格を創設、2019年4月からいよいよ実施されました。

日本国内で働く外国人労働者の数は2018年10月末時点で約146万人と過去最高を記録しており、物流業

界でも裏方業務である倉庫内の仕分けライン作業などは、外国人留学生のアルバイターなしではラインが回らないほど外国人の労働力に頼っている状態です。

しかしながら、慢性的な人手不足であるトラック運転手には、全くと言っていいほど外国人労働者の姿を見かけることはありません。これには『ビザ』と『運転免許』の2つの大きな障壁があるからです。

外国人が日本で就労する際に必要となる『就労ビザ』には現在17種類の業種が認められていますが、この中に比較的単純作業であるとされている運送業はありません。つまり、トラック運転手や倉庫作業員になるために来日する、ということは認められていません。

一方、運転免許は日本に在留する外国人であれば原則として誰でも取得することは可能です。しかし、運送業の就労ビザがない以上、外国人在留者が運送業に携わるためには単純作業のアルバイトとしてなら働ける留学生が中心となりますが、たとえ大型特殊免許を取得したとしても、留学生の場合『入国管理法』により1週間に28時間以内の就労しか認められていないため、一回の就業が長時間労働となるトラック運転手の職に就くのは難しいのが現状です。

また、留学ビザの在留期間は最長でも4年3ヵ月ですが、普通自動車免許取得から3年以上経たないと大型特殊免許は取得できません。

こうした障壁を取り払うべく物流業界では、近い将来『入管法改正』で新設される『特定技能』の14業種に、運送業を加えてほしいという声も挙がってはいますが、同時に日本の物流の質の高さは世界でもトップクラスのため、外国人労働力の流入によりその質が低下するのではないかという懸念の声も上がっており、外国人の労働力をトラック運転手に、というのは永住者でもない限りまだまだ不可能に近くなっています。