トラックドライバーの仕事において、座りっぱなしの状態で長時間運転することは日常茶飯事です。しかし、長時間の運転は心身共に疲労しますし、一歩間違うと事故に繋がる恐れもあります。トラックドライバーの仕事に慣れてくると、どうしても油断してしまいがちですが、適度な休息を挟むことが安全へと繋がります。リフレッシュする方法は様々ありますが、今回はパーキングエリアなどで簡単に実践できるストレッチをご紹介します。
車内でOK!トラックから降りずにできる簡単ストレッチ
パーキングエリアに停車した際に毎回トラックから降りて全身のストレッチをすることが理想ではありますが、悪天候などで外に出るのが難しい日もあるでしょう。そんな時にもオススメの、トラック内でできる簡単ストレッチをご紹介します。
深呼吸
- 窓を開け、車内の換気を行う。
- 背筋を伸ばし、両手を下腹部にあて、口から息を吐き切る。
- 鼻からゆっくりと息を吸い込み、口からゆっくり息を吐き出す。
パーキングエリアに立ち寄った際はまず体の力を抜いて、深呼吸をしてみましょう。脳内の酸素が不足していると眠気にも繋がるため、新鮮な空気を吸うことはとても大切です。深呼吸には自律神経のバランスを整え、リラックス効果や集中力を高める効果もあります。
首、肩をリラックスさせるストレッチ
- 首を左右にゆっくり傾け、反対側の肩に耳を寄せる。
- 肩を大きく円を描くように回す。
- 両手を後ろで組んで伸ばし、胸を開く。
首や肩は普段から凝りがちな部位ですが、運転中は同じ姿勢を保ち続けるため、症状も重くなってしまいがちです。定期的に筋肉をほぐすことで部位が凝り固まらないようにしましょう。
手首と手のひらをほぐすストレッチ
- 手首を使い、時計回りと反時計回りに円を描く。
- 手を広げて指先をグーッと引っ張り、手首を伸ばす。
長時間ハンドルを握りっぱなしの手首や手のひらも、実は疲れがたまっています。休息中にしっかり手首を回して手をほぐしておきましょう。
トラックに戻る前に実践!パーキングの広々とした空間を活かした簡単ストレッチ
いつもより長く運転した時や天気が良い日はトラックから降りて念入りにストレッチしてみましょう。パーキングエリアならではの広々とした空間で行うのにオススメなストレッチをご紹介します。
腰や背中をリラックスさせるストレッチ
- 腰を左右に軽く回す。
- 左右それぞれのつま先をめがけて、ゆっくりと前屈する。
首や肩と同じく、腰や背中も日常的に凝りがちな部位です。ストレッチはもちろん大事ですが、ドライブクッションなどを用いて普段から車内の環境を整えておくことも症状を軽減する方法として効果的です。ドライブが終わったあとも快適な日々を過ごせるよう、意識的に筋肉をほぐしていきましょう。
脚のストレッチと筋肉ほぐし
- 軽くウォーキングし、足首をくるくる回す。
- 足を車外に出してつま先を上げ、膝を伸ばして腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)を伸ばす。
凝りがちな肩や腰に比べると、足は疲労を感じにくい部位かもしれません。しかし、4時間以上座ったまま動かないとエコノミークラス症候群を発症する危険性もあります。疲れを感じなくともパーキングエリア内を軽く歩いたり、足首をくるくると回したりすることで筋肉をほぐし、脚の血行を促進させましょう。
まとめ
長時間の運転を日常的に行うトラックドライバーにとって、適度な休息はとても重要です。トラックを停めた際はトイレや飲食の他に簡単なストレッチを取り入れ、安全で健康的なドライブライフを送りましょう!