トラックを安全に走行させるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
これをしっかりと行うことで、事故を防げるだけではなく、車両の寿命をさらに延ばすことにも繋がるのです。
ここでは、トラックにとって適切なメンテナンス方法とはなにか、お話したいと思います。
日々の点検に役立てていただけたらと思いますので、ぜひご覧ください。
トラックのメンテナンスの種類とは?
道路運送車両法により、トラックには3つのメンテナンスが必要とされています。
そのメンテナンスは、①日常点検、②定期点検、③車検の3つです。
①日常点検
始業前・中間・終業後の点検など、運行前や運行中の車両点検を日常点検と呼びます。
安全走行をするためには欠かせない点検になります。
中間や終業後の点検は任意にはなりますが、故障を予防する対策として、可能な限り実施すると良いでしょう。
②定期点検
トラックの点検や整備の規定は厳格で、普通の自家用車の車検は2年に一度であるのに対し、トラックの車検は全車両が年1回必要です。
また、業務用トラックや自家用大型トラックは3ヶ月点検、自家用小・中型トラックは6ヶ月点検が義務付けられています。
③車検
トラックの車検は原則1年毎に行います。
自身で点検することも可能ですが、点検項目や合格基準が明確にされているため、専門知識や技術が必要なことから一般的にはディーラーや整備工場で実施されます。
オプション点検ではタイヤやブレーキなどをチェックできるため、タイヤやブレーキなどの不具合を未然に防げるでしょう。
日常のメンテナンスポイントとは?
トラックではエンジンが高温になる現象をオーバーヒートと呼びますが、そうなると移動不能になったり、酷い場合はエンジンが損傷して廃車になったりする可能性もあるのです。
冷却水のレベルを定期的に確認しましょう。
ラジエーターや周辺のパイプに水漏れがある場合、冷却水が漏れるので、チェックしましょう。
エンジンオイルやミッションオイルの交換は定期的に実施しますが、特にエンジンオイルの減りが早いと感じたら注意してください。内部の漏れの可能性が高いので、自己判断せずに整備工場など専門機関のチェックを受けましょう。
また、消耗しやすいタイヤやバッテリーの交換を怠らないようにしましょう。
なお、搭載機能に異変を感じたら早急にディーラーや整備工場へ持ち込みましょう。
メンテナンスを行うメリットとは?
定期的な点検整備をするための費用は、決して安くはないですよね。
しかし、故障や事故を未然に防ぐための大切な投資だと考えましょう。
トラブルが起きたあとでは修理コストがかかるだけでなく、事故を起こしてしまった場合の会社やドライバーに対する信頼の喪失、それにともなう仕事の減少など被害は甚大です。
こうしたリスクを避けるためにも、定期的な点検や整備をしっかり行いましょう。
また、車両画面の切り替えや燃料フィルターの交換、エアクリーナーの点検などは、環境保護に繋がる取り組みになるため、企業のイメージアップも図れます。
まとめ
トラックドライバーにとって、トラックは大事なパートナーです。
日頃から手入れ・メンテナンスを怠らず大切に扱い、ドライバー自らが安全管理の意識を高く持ち、事故を未然に防ぎましょう。
法律を順守するという感覚ではなく、プロとして安心安全な走行を保つために、積極的にトラックの点検や整備を欠かさないように心がけてください。