トラックドライバーには様々な種類のお仕事がありますが、その中でもキャリアカーのドライバーに興味があるという方も少なくないでしょう。
今回は、キャリアカーを担当するドライバーの仕事にスポットを当てて、その詳しい仕事内容やドライバーの1日の流れなどを解説していきたいと思います。
ぜひ、ご覧ください。
キャリアカーのドライバー、仕事内容は?
一般的な道路でも見かける、自動車の積みおろしや運搬をする車両をキャリアカーと呼びます。
運搬する車両は軽自動車などの小型車だけではなく、乗用車や小型トラックなど多岐に渡ります。
メーカーの工場からカーディーラーまで新車を運んだり、オークション会場から販売店まで中古車を運んだり、走行不能になった故障車を運ぶ場合もあるでしょう。
ただ運搬すれば良いというわけではなく、車両に傷などがつかぬよう、固定する装備を使用するなど慎重に取り扱う必要があります。
キャリアカーと似た車両で、ショベルカーやブルドーザーなどの重機運搬車もありますが、運搬可能な車両かどうかで目的が異なってくるということです。
キャリアカーの種別とは?
キャリアカーの種別は、大きく分けて、ローダー、単車、トレーラーの3種類になりますが、その中でも運転操作が最も難しいのはトレーラーです。
担当する車両のサイズや数、運転するキャリアカーのサイズに応じて運転免許(準中型免許、中型免許、大型免許のうちのひとつ)が必要とされています。
キャリアカードライバーに必要な免許は大型免許と牽引免許ですが、まずは大型免許を取得して、運転技術が備わってから牽引免許取得を目標に動かれるとより受かりやすいでしょう。
◎ローダーは、2トントラックがベースとなっています。
ローダーの積載台数は1台で、カーディーラーや自動車整備工場への運搬、ロードサービスなどで幅広く活躍するもっとも使用頻度が高いキャリアカーになります。
また、キャリアカーのうち、普通免許でも運転可能なキャリアカーです。
◎単車=大型トラックのため、大型免許が必要です。
単車は大型免許が必要となるほか、積載台数は2台〜5台です。トラックの車体と荷台は固定されていて、荷台は上下2段に分かれています。
◎トレーラーは、大型免許に加えて牽引免許が必要です。
トレーラーは単車よりもさらに大きなキャリアカーで、積載車両は最大で6台まで可能です。
道路法に基づき最大全長は19メートル以内で、サイズも定められています。
ただし、構造改革特別区域に申請した県(愛知県・静岡県・岩手県・山形県・福岡県)では、最長21メートル以内、最大8台まで積載可能です。
キャリアカードライバーの一日とは?
1日の流れは、朝出勤して夜に退社するような決まったパターンではなく、どちらかというと不規則な勤務時間になることが多いです。
1日の流れ
8時に出社し、点呼、当日の業務内容をチェック、車両点検を行います。
8時半~車両の積み込み
10時~車両の運搬や納車
13時~昼休憩
14時~車両の運搬やディーラー等で納車
16時半~帰社、清掃、給油、業務報告
17時頃退社
一日を掛けて運搬をする場合は上記の様なスケジュールが一般的です。ただし、半日で終えるケースや遠方への運搬など、1日では完了しないこともあるためスケジュールは不規則になりがちです。
一般道路を走行するのに安全である、夜中に運搬する可能性もあります。
小回りが効きにくいので、事前のルート確認を怠らないように注意しなくてはいけません。
まとめ
キャリアカーは車両が特殊なだけに丁寧な運転や操作技術が必須です。
運転を担当するトラックが大きくなるほど、高度な運転技術が求められるため、コツを掴むまでは苦労するかもしれませんが、その分、給与も高いのが特徴です。
不規則な生活リズムでも、カラダを壊さぬよう気を付けましょう。
仕事内容や車両について理解し、興味を持たれた方はぜひ、キャリアカードライバーに挑戦してみてはいかがでしょうか。