中型免許とは、大型よりも一回り小さい車両の運転が可能な免許で、2004年に道路交通法が一部改正されたことで誕生し、2007年6月2日に施行された免許制度です。それでは早速、中型免許の取得方法や運転できる車両について詳しくみていきましょう。
中型免許の取得条件とは?
中型免許の取得には、
- 年齢が20歳以上
- 普通免許、もしくは準中型免許、大型特殊免許のいずれかを取得
- 通算2年以上の運転経験
といった条件を満たす必要があります。
では、こうした条件をクリアして取得すると、どのような車が運転できるようになるでしょうか。
運転できる車両条件とは?
中型免許を持つドライバーは、乗車定員29人以下、最大積載量6.5t未満、車両総重量11t未満の車両を運転できるという特徴があります。
例を挙げると、
- 4tトラック
- 高所作業車
- マイクロバス(29人乗りまで)
- 消防車
- ごみ収集車
などが中型免許によって運転できます。
ただし、特定の条件下では運転が制限されている場合があります。例えば、以下のようなケースです。
8t限定で中型免許を持っている場合
8t限定で中型免許を持っている場合には、以下の車両の運転ができません。
- 4tトラック以上のトラック
- 15人乗りのマイクロバス
- 総重量8t以上の特殊車両
中型免許の種類
中型免許は1つではなく、以下の3種類が存在しています。
- 中型自動車仮運転免許
- 中型自動車第一種運転免許
- 中型自動車第二種運転免許
「仮運転免許」は公道で運転するための仮免許、「第一種」は中型自動車などを公道で運転するための一般的な中型免許、「第二種」は営利目的でお客を乗せて走行するための免許と覚えておくとよいでしょう。
中型免許の取得方法
中型免許を取得する方法は以下の2つがあります。
1.自動車教習所で講習を受講し技能試験に合格する
まずは自動車教習所に通い、中型免許の講習を受講したあと、卒業検定に合格します。
その後、試験場で技能試験を受けて合格するというプロセスで取得できます。
2.運転免許試験場で直接技能試験を受ける
自動車教習所に通わずに、直接、運転免許試験場で技能試験を受けることも可能です。
中型免許を取得する際には、費用や詳細な手続きについてもしっかり確認しておくとよいでしょう。
まとめ
中型免許を取得すれば、バスやトラックドライバーなどの幅広い仕事に就くことができます。特に昨今で人手不足が懸念されている物流業界や観光バスの運転手などでも活躍でき、給与の高い仕事に就ける可能性があります。
自分の目的や将来のキャリアを考慮して、中型免許を取得するかどうか検討してみてはいかがでしょうか。