2017年に新設された準中型免許、ドライバーの皆様には関心の大きい免許区分ではないでしょうか。
取得すれば、普通免許で運転できなかったトラックも運転することができ、仕事の幅も広がります。
今回は、準中型免許とはどのようなもので、運転できる車種や、実際に請け負うことができる仕事などもご紹介します。
準中型免許とは?
貨物自動車における死亡事故の削減や運転者の雇用拡大などを鑑みて、車両総重量が3.5トン以上7.5トン未満の自動車を運転するための免許として準中型免許は新設されました。
以前には中型免許がなければ運転できなかった車種が運転できるようになったのです。
この準中型免許を取得する際、改定前の普通免許の運転資格を持つ場合には「限定解除」の必要があります。
また、免許取得のためには
- 満18歳以上
- 欠格事項(聴力や視力などが規定以上あること)に該当しない
の2点も必要です。
すでに普通免許があり、準中型免許を取得するには教習所に通うか、直接試験を受けるかの2通りの方法があります。
現状では、直接試験の難易度が高いことから教習所で通うのが一般的です。
そして教習所に通学する場合、技能が13限、学科1限といったカリュキュラムで、おおよその費用は17万円とされています。
準中型免許を所持するメリット
準中型免許を取得していると運転できる車種は、
- 引っ越しや運輸業などで利用される貨物自動車
- 保冷車
- 高所作業車
など、実際にさまざまな現場で活躍している自動車が多くあります。
ネットショップや宅配業など、需要が高く人材不足にある分野にとっても必要な免許ですので、取得できれば即戦力となれるでしょう。
また、20歳以上が取得可能な中型免許のように若者にとって難しい条件もありませんので、新卒で運送業に就きたいという希望がある方へもおすすめです。
そして準中型は、「普通免許取得者が5トントラックを運転する際の事故率の低下」を目的にしていることから、技術力のある運転者が増えることで社会にも大きく貢献しています。
事実、この区分ができたことにより事故発生率は30%以上下がっているのだそうですよ。
まとめ
準中型免許は、中型免許取得のハードルを下げることで、若者の運送業界の雇用促進・運転技術向上で交通の安全性を高めるといった狙いで新設されました。
準中型免許を取得すれば、運送業の貨物自動車、保冷車や高所作業車など実際に多くの現場で活躍する自動車の運転も可能になります。
仕事の幅を広げたい、即戦力としてドライバーになりたいとお思いの方はぜひ免許取得を検討してはいかがでしょうか。